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世界の名門・ジーロン・グラマー・スクールに学ぶ教育の未来

ジーロン・グラマー・スクール・プロジェクト


Geelong Grammar School (GGS:ジーロン・グラマー・スクール)はオーストラリア屈指の名門校です。世界的にも評価・知名度が高い大学として、世界のベスト100校にもオーストラリアから唯一選出されている名門校です。

 

ジーロングラマースクールでは、ポジティブ心理学の第一人者であるマーティン・セリグマン博士によるトレーニングを受けた教師が行う、ポジティブ教育を重視しています。ポジティブ教育とは、単に成績や学力を重視するのではなく、生徒の強みや才能を伸ばし、幸福感やレジリエンスを育む教育です。具体的には、以下のような取り組みが行われています。

  • 生徒一人ひとりの強みや才能を把握し、それを伸ばすための指導を行う。
  • 生徒が自分自身を肯定し、自己肯定感を高める学習を行う。
  • 困難や逆境に立ち向かう力を養うための学習を行う。 

こうした取り組みにより、ジーロン・グラマー・スクールの生徒は、学業だけでなく、人間性や社会性も豊かな人材として育成されています。同様な教育を目指す学校のとても良いモデルとして、オーストラリアだけでなく、世界からも注目されています。 

ジーロングラマースクール、ポジィティブ心理学

ウェルビーイング教育とは?


ウェルビーイングとは、「身体的、精神的、そして社会的にも充実して満たされている状態」のことを言います。ウェルビーイング教育とは、それを目指す子どもの教育で、子どもたちが幸福で充実した人生を送るためのスキルを育んでいくことを目的としています。経済協力開発機構(OECD)は、ウェルビーイング教育を「生徒が幸福で充実した人生を送るために必要な、心理的、認知的、社会的、身体的な働きと潜在能力」と定義しています。テスト点数だけではなく、心の力や社会性を養い、自立した学習者として、変化する社会でも幸福に生きていけるスキルの獲得を目指す教育です。

ポジィティブ教育で子どもの心を育む


その一つの方法として注目されているのがポジティブ教育です。ポジティブ教育は、子どもの持つ強みや才能を伸ばし、幸福感やレジリエンスを育む教育です。単に成績や学力を重視するのではなく、子どもたちが自分らしく生き生きと成長することを支援することを目的としています。

ポジティブ教育の具体的な取り組みとしては、以下のようなものが挙げられます。

<強み発見・伸ばす教育>

子ども一人ひとりの強みや才能を把握し、それを伸ばすための指導を行う。

<自己肯定感の向上>

子どもが自分自身を肯定し、自己肯定感を高める学習を行う。

<レジリエンスの育成>

レジリエンスとは心の力です。困難や逆境に立ち向かう力を養うための学習を行う。

ポジティブ教育によって、子どもたちの学校での取り組みの態度、自己肯定感や学習成績に向上がみられるという研究も多く、アメリカでは学校教育における早期の実践が行われています。

ポジティブ教育によって、子どもたちの学校での取り組みの態度、自己肯定感や学習成績に向上がみられという研究も多く、アメリカでは学校教育における早期の実践が行われています。ポジティブ教育は、子どもたちの心の成長を支え、より豊かな人生を送るための教育として、今後ますます注目されていくでしょう。

「強み」を伸ばし、学びの力を育むポジティブ教育


従来の教育は、学力や成績を重視する傾向がありましたが、ポジティブ教育は、子どもの持つ強みや才能に着目します。子どもには、それぞれに得意なことや好きなことがあり、それを伸ばすことで、自己効力感や自信を育むことができます。自己効力感や自信があると、もっと学びたいという意欲が生まれ、学びの力がさらに成長していきます。

また、ポジティブ教育では、子どもを理解して寄り添い支える環境を大切にしています。子どもが自分らしくいられる環境で、自分の強みを発揮し、学びに取り組むことができるようになります。

ポジティブ教育は、単なる「いいこと」を言う教育ではありません。心理学の知見に基づいたエビデンスのある教育的アプローチです。

Study Lab Rootsはその子らしさを発見することで学びの力を育てます


私たちの強みは、心理学の専門家としての経験からスタートしている点です。セリグマン博士の開発したVIA強み診断や、発達・心理検査を用いて子どもの特性を科学的に理解し、他の塾やスクールにはない、エビデンスに基づいたポジィティブ教育を自然なかたちで取り入れた授業を行います。すべての子どもが持っている可能性を引き出すお手伝いをさせて頂きます。

<文献紹介>

・M.E.P.Seligman,宇野カオリ監訳,ポジティブ心理学の挑戦"幸福から”持続的幸福”へ(2014)ディスカバー・トゥエンティワン

・阿部望,石川信一,ポジティブ心理学における強み研究についての展望と課題(2016)同志社臨床心理学研究,Vol.6,No1,Pp17-28

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